ア 「利用者の支援」
(ア)フェイスシート(利用者基本台帳)については、内容・書式を検討・修正し保護者への記入依頼をしたところである。4月の三者面談時より記入内容等の正誤確認を実施し、未記入箇所の追記を行い利用者支援の基礎になるものとして正確性を期し、変更等のある場合にはその都度速やかに訂正・修正を行う。(各ケース担当者)
(イ)アセスメントシートについては、内容(項目)の見直しと生活領域と就労領域を分けて設定し、できるかできないかの単なる評価に留まらず、所見及び本人・家族の希望要望の欄も設けて、アセスメントとしてより有効活用できるように配慮して作成した。記入については、現在作業中であるが、早急に評価を完了し実際の支援と個別支援計画の基礎として活用できるように努める。これにより情報共有とともに日々の支援の質の向上を図る。(各ケース担当者)
(ウ)サービス管理責任者は、内容の確認を行うとともにケースファイルの管理を徹底し年次毎の未整備部分についても欠落のないようにする。利用者基本台帳として有効に活用できるよう資料環境の整備・維持に努める。(サービス管理責任者)
イ 「仕事面の支援」
(ア)しいたけ栽培に関する法人一本化は、平成30年度のハウス増設により本格的に動き出した。しいたけ作業中心の体制に切り替えるため、ワークショップ大鰐の職員のスキルアップにより、利用者の作業内容習得と作業工程習熟に向けた支援を充実させ、できるだけ早い段階でワークキャンパス大鰐との一体的取り組みを目指す。また、利用者の中からリーダー的役割を担える人材育成を目指すとともに、適材適所による仕事の充実感と工賃アップに向けた生産性の向上の取り組みを積極的に進める。(全職員)
(イ)工賃支給方法の考え方を刷新し、利用者にとってより働きがいのある就労を目指すため、工賃支給規程改定し利用者給与表を新たに作成した。4月からの実施にあたっては、平成30年度下半期の結果を基にしている点及び今年度から実施するキャリアアップ項目(作業種目毎の評価項目)について、三者面談の際に本人・保護者に説明し理解を求める。キャリアアップ項目については、作業種目毎に細分化されているため、評価と同時に利用者本人の目標として確認できる内容になっている。このことは、支援者にとっても個別支援計画に反映させるとともに支援の根拠となるものである。(生活支援員・職業指導員)
ウ 「地域生活の支援」
(ア)利用者の地域生活の基盤となるグループホームでの生活において、その生活の質の向上のため、世話人の専門知識の向上等に積極的に取り組む必要がある。そのため、グループホーム関係者会議を定期的に開催するとともに法人内研修への参加も呼びかけてきたが、勤務上の制約もあり十分とはいえなかった。
(イ)今年度のグループホーム関係者会議においては、ミニ研修やグループ討議等の中で実際に即した内容を設定し、世話人の専門知識の向上等に継続して取り組む。また、世話人とケース担当者の日常的な連携を積極的に進めるとともに、サービス管理責任者やバックアップ施設の担当課長が定期的に各ホームを訪問することにより、世話人との連携強化と必要に応じた支援・助言を行う。(課長)
(ウ)グループホームと各施設との連携推進のためには、各ケースに関する情報(支援計画や都度の支援方針・服薬管理など)の共有を図るとともに、会議・研修等に参加できない場合の資料提供等にも十分配慮する。(ケース担当、サービス管理責任者)
(エ)各施設・グループホームは地域との連携を図るため、学校や関係機関等との取り組みを積極的に進める。このことにより、相互の理解と地域での信頼構築につなげることができる。
エ 「職場の環境」
(ア)出勤退勤などの職員間のあいさつはもちろん、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を積極的に行い、風通しよい職場環境構築のため、職員全体で相互に協力する。朝昼夕の申し送りを積極的に活用し、ケース毎の問題だけでなく職務上の課題等も共有できるように配慮し、職員がその方向性を共通認識できるようにする。(全職員)
(イ)ストレスチェックを継続して実施することにより、その結果から職員個々の状況を確認するとともに職場自体の抱える問題も早期に発見・対応できるように配慮する。(施設長)